貧血と診断された女性の方を調べてみると、過多月経(生理の量が多い)を原因とした貧血の方が多くみられます。過多月経の原因となる病気としては子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症といった良性疾患であることが多く治療が可能です。子宮の内腔に子宮筋腫や子宮内膜ポリープなどがあると受精卵が子宮内膜にたどり着いたときに、子宮内膜ポリープや子宮筋腫が邪魔をして着床できない(着床障害)ことがあり不妊症の原因となることもあります。
子宮筋腫は成人女性で、月経がある年齢層に見つかる場合がほとんどです。一般には成人女性10人中2〜4人に子宮筋腫があるのではないかと考えられており、またごく小さな筋腫まで詳しく調べれば、ほとんどの成人女性に筋腫があるのではないかと言われています。子宮筋腫はありふれた病気なのですが、貧血になるほどの過多月経、おしっこが出にくくなるなどの圧迫症状のある大きなもの、子宮の内腔に発生し(子宮粘膜下筋腫)過多月経や不妊の原因となっていると考えられた場合は治療対象になります。
子宮の中に出来る良性の腫瘍(ポリープ)です。不正出血や過多月経のほかに不妊の原因となることがあります。
【解説】 真田病院 医長 児玉 一郎